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●治療の対象について
①原則として”がん”という病理組織診断がついていること。
②広範な転移がないこと。
上記の状態であって、陽子線が他の治療法よりも高い効果が期待できる場合には、他科の医師との適応検討委員会(キャンサーボード)等で対象とすべきか検討させていただきます。
なお、治療対象となるがんについての治療には、3種類の方法があります。
健康保険による治療、先進医療による治療、自由診療による治療です。これらはがんの種類と状態により以下のごとく定められています。
健康保険による治療
①切除非適応の(”手術による根治的な治療が困難な”という意味)骨軟部腫瘍
②頭頚部悪性腫瘍(”耳鼻咽喉科・歯科/口腔外科のがん”という意味)
(ただし口腔、咽頭、喉頭の扁平上皮癌をのぞく)
③局所進行性前立腺癌(転移を有するものをのぞく)
④小児腫瘍(20歳未満に発生した限局性の固形悪性腫瘍)
です。
さらに、先進医療として治療できるのは以下のがんです。
先進医療適応疾患
・脳脊髄腫瘍(神経膠腫、神経膠芽腫、胚細胞腫瘍、髄膜腫、下垂体腫瘍、頭蓋咽頭腫、髄芽腫、上衣腫、奇形腫/ラブドイド腫瘍、原始神経外胚葉腫瘍、その他の脳腫瘍)
・頭頚部腫瘍(咽頭/喉頭/口腔の扁平上皮癌)
・肺、縦隔腫瘍(限局性肺癌、局所進行非小細胞肺癌、縦隔腫瘍)
・消化管腫瘍(局所進行食道癌、局所再発性直腸癌)
・肝胆膵腫瘍(肝細胞癌、肝内胆管癌、局所進行膵癌、胆道癌)
・泌尿器腫瘍(腎癌、精巣腫瘍、膀胱癌)
・婦人科腫瘍(局所進行子宮頸癌、体癌)
・転移性腫瘍(転移性リンパ節、転移性肝腫瘍、転移性肺腫瘍)
これらの腫瘍が先進医療として治療されるためには、さらに細かい条件が日本放射線腫瘍学会にて決められており、それらの条件を満たしている必要があります。
治療対象となるがんのうち、保険適応/先進医療適応以外のがんは自由診療(全額自己負担)での治療となります。
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